第13章 人の部屋に入る時は必ずノックをしましょう
聞こえたのは頭上からで私はバッと上を向くと、そこには柵から上半身を乗り出す銀さん、何やら透明のカップとスプーンを両手に真顔でこちらを見ていた。
まさかと思い土方さんの方を見ると、その透明のカップから落ちたであろうプリンが土方さんの頭にダイレクトに落下して原型を留めず崩れていた。
土方「……あのヤローまじで覚えとけよ!」
『ちょ、ちょっと銀さん何やってるんですか!土方さん大丈夫ですか?今タオル持ってきますね!』
とにかく土方さんの頭の上のプリンを何とかしなければと、立ち上がろうとすると右腕を引っ張られ、頭を寄せられ頬に軽く触れるくらいのキスをされた。
突然の出来事に私はキョトン、上で銀さんが発狂しているのが聞こえる。
銀時「てめェ一度ならず二度までも!!チャラ男!プレイボーイ!マヨネーズに埋もれて死にやがれ!!」
土方「嫉妬に狂ってこんな餓鬼くせぇ事するヤツに言われたくねーわ!マヨネーズに埋もれて死ぬとか本望なんだよ!!」
上と下でやり遂げられる罵り合い。
そしていつまで続くか分からないと怒る銀時を無視して土方さんはその場を立ち去ろうとした。