第13章 人の部屋に入る時は必ずノックをしましょう
『もう起きないなら私ちょっと行ってきますね。』
銀時「……ん〜、だめ〜。」
そう言って一向に天音の手を離そうとしない銀時。
本当に寝ぼけているのかという強さで手を掴んでいる。
自分の力では解く事も出来ず困り果てる天音。
そこに神楽が何も言わず寝室に入って来た。
神楽「イチャつくのも大概にしろヨ。こんな真昼間から教育に悪いネ。」
神楽は真顔でそう言って寝ている銀時の鼻を摘んだ。
いきなり酸素が途切れ起き上がると共にむせはじめる。
ひとしきり咳が続き、咳が止まると神楽を睨む。
銀時「いきなり何すんだよ!お前俺を殺す気か!」
神楽「浮かれてる馬鹿はそのまま永眠するヨロシ。」
『まぁまぁ二人とも…』
神楽「コイツは私に任せて天音ちゃん用があるなら行くネ。」
神楽が鼻を摘んだ事により手は離され自由になった天音は神楽にありがとうと伝え、リビングにいた新八に挨拶をしてお登勢の元へ向かった。