第12章 一人は好き。独りは嫌い。〜過去篇〜
「ほんとにごめんなさい…」
銀時「まぁ謝んなって。でもさ、一晩我慢してた訳だし?ご褒美くれる?」
ご褒美、というよりはお礼として私の頭に浮かんだのはお決まりのイチゴ牛乳。
私は笑顔ではいと答えスーパーに向かおうと布団から勢い良く出ようとした。
が、銀さんはに繋いだ手を離すことはなくてそのまま引き込まれて布団の中に逆戻り。
そしてそのまま抱き締められた。
「ちょっ、銀さんっ?」
銀時「どこ行くんだよ、ご褒美っつったろ。」
「だからイチゴ牛乳を買いに行こうと…」
銀時「そんなもんいらねぇよ。このままでいい。」
あの甘い物大好きな銀さんがいらないと言うなんてまさに衝撃。
それよりもこの状況が衝撃なんだけど…。
こうやって抱き締められるのは初めてじゃないけど、やっぱり心臓が煩い。
この感覚に慣れる日なんて来るのかなんて考えてしまうほど。