第12章 一人は好き。独りは嫌い。〜過去篇〜
「…ぎ、銀さん」
銀時「どした?」
「一緒に寝てください。」
私のセリフに目を丸くして声を出さずまま驚く銀さん。
というか、私自信一番びっくりしてるんだけど。
ただ寂しいから、怖いからなのか
それとも銀さんだからなのか、今の私にはそんな事分かるはずもないけれど、でもやっぱり握った手を離したくなかった。離されたくなかった。
「ダメですか…」
銀時「え、いや、だ、ダメじゃないよ?お前がいいなら俺は別に構わないよ?」
私から目をそらし顔を赤らめながらも、私の心中を何となく察してくれたのか、あんな言い方でも銀さんの優しさを改めて感じた。
銀時「ほ、ほら、さっさと入れ。」
「おじゃまします。」
手を繋いだまま布団の中に誘導され私はモゾモゾと布団の中に潜り込んだ。