第15章 マジメに楽しく
松本視点
A「カメラの位置ドコ?」
ヘリコプターの中に頭を入れる相葉くん。
スタッフ「カメラの位置がココとココです」
スタッフが赤いペンで場所をさしながら、ファイルにチェックを入れる。
「内側の映像は、スクリーンと連動できる?」
スタッフ「はい 可能です」
(後で 確認してみよう… 良いアクセントになるかも…)
スタッフ「映像を確認した上で、判断します」
S「ほう じゃ、すぐ乗る?」
親指を立てる翔くん。
(そうだね…)
スタッフ「はい 皆さんがよろしければ…」
スタッフが振り向く。
S「じゃ 乗ろう」
乗る気満々で俺の方を向く翔くん。
がっつり 扉の前に立っている。
N「私…乗れねぇ…」
ニノが俺の背中でボヤく。
(気付いてないのぉ)
「翔くんから乗らないと、ニノが乗れないんだよ」
翔くんに指摘すると「あ、はいはい」と、背中を丸めて一番奥に進む翔くん。
N「ふふ ありがとう」
俺の横を通る時、一言いうニノ。
N「お邪魔します」
ヘリコプターに足を上げる時、現地のスタッフに声をかけている。
翔くんとニノが席に座ると向こう側の扉が開いて、スタッフが二人に話しかけている。
(シートベルトの説明…)
O「あっちからも乗れたんだね…俺はこっちから乗るの?」
リーダーが近づいてきた。
「そう…なるね。
(雨も降りそうだから 先に機体からの映像と外からの映像を撮って…)
大野さんが翔くんとニノをボーっと見ている。
(乗りたいの?)
「でも、ちょっと待って…」
『・エンジンスタートから飛び立つまで
・飛び立ってから 会場方面に向くまで
タイム取って 』
急いでメモを作る。
N「相葉さん? 乗れますよ?」
シートベルト閉めながら相葉くんを呼ぶニノ。
A「はーい 乗りまーす」
ヘリコプターに乗り込む相葉くん。
「おまたせ リーダーも乗って?」
リーダーの背中を押す。
O「お邪魔します」
前側の扉をくぐって、中に入る。
「犬養 よろしく」
メモを渡す。
犬養「はい」
メモを受け取る犬養