第15章 マジメに楽しく
大野視点
翔くんと松潤がスタッフと話始めると、完全に二人で話が進んでいく。
俺は、ひたすら決まるのを待つ。
専門的な事を、聞いていても、わかんない事は分かんない。
翔くんや松潤が これがイイってやつを俺がすれば、それでいいと思う。
だって、そうやって 今までやって来た。
もちろん マジかって思う事もあったし、物理的に無理だろうってのも、あったけど、翔くんが色々な難しい手続きをしてくれたし
松潤のイメージは壮大で、やってて楽しい。
だから、ちゃんと聞いて、ケガなくトラブルなしで最高のコンサートにしたい。
相葉ちゃんが翔くんとカメラのアングルを確認している。
ニノはスタッフのファイルを覗いて、うなずいている。
四人の年下がちゃんと仕事を把握して行く。
(おいらがでしゃばる事は、ほとんどなくなったなぁ)
スタッフ「はい 皆さんがよろしければ…」
スタッフが俺たちを見る。
S「じゃ 乗ろう」
翔くんがウキウキした笑顔でこっちを向いた。
(決まったんだね。乗ろうか)
扉の前で動かない翔くん。
(ん?なに待ち?)
M「翔くんから乗らないと、ニノが乗れないんだよ」
松潤が苦笑する。
その後ろでニノが頭を下げる。
S「あ、はいはい」
背中を丸めて一番奥に進む翔くん。
N「お邪魔します」
その後ろについて行くニノ。
翔くんとニノが席に座ると向こう側の扉が開いて、スタッフが二人に話しかけている。
横に立っている松潤に
「あっちからも乗れたんだね…俺はこっちから乗るの?」
と、聞いてみた。
M「そう…なるね。」
顔をあげ、翔くんの方をみる。
M「でも、ちょっと待って…」
何かを書きはじめる。
(仕事の邪魔したら、まずいね)
N「相葉さん? 乗れますよ?」
シートベルト閉めながら俺を呼ぶニノ。
A「はーい 乗りまーす」
ヘリコプターに乗り込む相葉ちゃん。
M「おまたせ リーダーも乗って?」
松潤が背中を押す。
(乗っていいのか…)
「お邪魔します」
前側の扉をくぐって、中に入る。