第15章 マジメに楽しく
二宮視点
A「あぁ まだ ちょっと…終わってないです」
マー君の声が困っている。
M「乗り込むのは、向こうから?」
潤くんがヘリの扉を指さしながら 仕事している。
(もう乗るの?
ヘリは船みたいに揺れないように祈ろう…)
浜地「二宮さん 後ろの真ん中がイイみたいですよ」
浜地が帰って来た。
「じゃ俺 後ろの真ん中!!」
潤くんに近づきながら、希望を言う。
A「じゃ 俺も後ろがいい」
まーくんも希望を言う。
M「いきなり 入って来るねぇ」
苦笑する潤くん。
「席順決めてるんでしょ?」
ヘリの中を覗き込む。
(まずは、希望を聞いてよぉぉ)
M「そうだけど
じゃ…俺、一番に降りたいから前の窓側いい?」
潤くんが俺の横に来て、前の座席を指さす。
A「大ちゃんは前?後ろ?」
マー君の声が後ろで聞こえるから体を回転される
O「おいらはどこでもいい…」
ユラユラ揺れている大野さん。
マー君がクスッと笑っている。
空の薄い雲の狭間に見え隠れする 銀色の輝くモノ
「じゃ俺の前がリーダーになるね」
O「なんで、ニノが決めるんだよ!」
ムッとした顔の大野さん。
「バランス的にかな?」
(翔ちゃんと離れた方がいいかな…)
不服そうな大野さんをガン無視する。
(アレが凶とでるか吉とでるか、今はリスク回避です)
スタッフ「じゃ、奥から 櫻井さん。二宮さん。相葉さん」
ファイルを持っているスタッフが機体の中を指さして確認し始める。
S「私ですか?」
翔さんがカメラを持ったまま小走りで近づいてきた。
(あら 声が聞こえたの?)
キョロキョロ周りを確認する翔さん。
(状況把握してませんね…)
A「座席決めてるの。翔ちゃんはニノの隣になったみたいだよ」
マー君が笑顔で話しかけている。
S「え?もう決まったの?」
俺の方を向く翔さん。
「早いモノ勝ちです」
ニヤッと笑う。
翔さんは、脳内で状況を整理して「どこに座るの?」っとスタッフに声を変える。
スタッフ「こちらです」
ファイルを広げるスタッフ。
(翔さんが仕事モードになったから
俺は、後方に下がらせてもらいます…)