第15章 マジメに楽しく
松本視点
「もう エンジンスタートできるの?」
スタッフ「はい 整備は整ってます。席順が決まり次第、スタートできます」
(席順…)
「乗り込むのは、向こうから?こっちから?」
ヘリの扉を指さす。
スタッフ「こちら側からです!」
「じゃ…席順はぁ」
(下りてからの立ち位置を考えると…)
N「じゃ俺 後ろの真ん中!!」
ニノが声を張って俺の方に近づく。
A「じゃ 俺も後ろがいい」
その後ろにピタッと付いてくる相葉くん。
(もう!あんたら
「いきなり 話に 入って来るねぇ」
まったく…)
俺の反応に反応しないで「席順決めてるんでしょ?」と、ヘリの中を覗き込むニノ。
「そうだよ
(こっちみろよなぁ…でも 口論しても意味ないし…)
じゃ
俺、一番に降りたいから前の窓側いい?」
前の座席を指さす。
A「大ちゃんは前?後ろ?」
O「おいらはどこでもいい…」
(あー 並んでは無理になるかぁ)
N「じゃ俺の前がリーダーになるね」
ニノが席を勝手に決める。
(前?じゃ 俺の横?)
O「なんで、ニノが決めるんだよ!」
ムッとした顔のリーダー。
N「バランス的にかな?」
フフっと笑って不服そうなリーダーをガン無視するニノ。
(おいおい ここでもめ事作るな!!)
スタッフ「じゃ、奥から 櫻井さん。二宮さん。相葉さん」
ファイルを持っているスタッフが機体の中を指さして確認し始める。
S「私ですか?」
翔くんがカメラを持ったまま小走りで近づいてきた。
(あ 自分で来た…)
A「座席決めてるの。翔ちゃんはニノの隣になったみたいだよ」
相葉くんが笑顔で話しかけている。
S「え?もう決まったの?」
俺の方を向く翔さん。
N「早いモノ勝ちです」
ニヤッと笑うニノ。
うんうん脳内で状況を整理している翔くんが「どこに座るの?」スタッフに動き出した。
スタッフ「こちらです」
ファイルを広げるスタッフ。
S「俺・ニノ・雅紀 で 前 智くんと潤?」
俺に指を向ける翔さん。
「ごめん 一番に降りたいんだ」
小さく頭を動かす。
S「そうか…分かった」
(あら あっさり…もう 仕事モードなのかな?)