第15章 マジメに楽しく
大野視点
A「いつもの事だから、心配ないよ?」
相葉ちゃんがスタッフに声をかける。
「翔くんは記録魔だから…」
俺なりにスタッフに話しかける。
でも見慣れないスタッフは「呼んだ方が…」とずっと翔ちゃんを見てる。
A「おわったら 来るよ?」
相葉ちゃんが首をかしげて笑った。
N「終わるかねぇ…」
ニノが意地悪な言葉でボヤく。
スタッフ「ぃっまで…」
パーツから全体像を撮りはじめた翔くん。
A「あぁ まだ ちょっと終わってないです」
困ったような顔で言う相葉ちゃん。
M「乗り込むのは、向こうから?こっちから?」
松潤がヘリの扉を指さす。
スタッフ「こちら側からです!」
即答するスタッフ。
M「じゃ…」
顎に手を持って行く松潤。
(翔くんがいなくても…ちゃんと松潤が話を進めてくれる)
N「じゃ俺 後ろの真ん中!!」
ニノが声を張って松潤の方に近づく。
A「じゃ 俺も後ろがいい」
ニノについていく相葉ちゃん。
M「いきなり 入って来るねぇ」
苦笑する松潤。
(そう…俺や翔ちゃんがいなくても ちゃんと 仕事が進んでいく)
A「大ちゃんは前?後ろ?」
ニコニコの相葉ちゃんが俺に近づく
(松潤が決めてくれるなら「おいらはどこでもいいよ」その方が、うまく行く…)
N「じゃ俺の前がリーダーになるね」
ニノがはっきり言う。
「なんで、ニノが決めるんだよ!」
(今は、松潤の配置に従えよ!)
N「バランス的にかな?」
フフっと笑うニノ。
(バランス? もしかして アレの事か…)
空を見て、ニノを見る。
見ていることを知っているニノが、こっちを全然見ない。
(無言かよ…)
S「私ですか?」
翔くんがカメラを持ったまま小走りで近づいてきた。
(あ 物撮り終わったの?)
A「座席決めてるの。翔ちゃんはニノの隣になったみたいだよ」
相葉ちゃんが説明する。
S「え?もう決まったの?」
ニノの方を向く翔くん。
N「早いモノ勝ちです」
ニヤッと笑うニノ。
(翔ちゃんには、そんな顔で笑うんだな… ま いいけど…
お前は いつも そういうヤツだ)