第10章 仲良くお仕事に行きましょう
相葉視点
廊下に出て潤ちゃんを見ていると「どうしたの?なんかあるの?」と近づいてきた。
「ううん。
俺ね 今からニノの所行くけど、一緒に上行こうと思って!
(そうだ!)
エレベーターの前でプチ集合ね!」
(早くニノの所行こう!!)
手を振ってニノの部屋に向かう。
部屋はストッパーが立ってて、開いていた。
(わーい!!)「にーのーちゃぁん♡」
扉を全開にしてニノを呼ぶ。
N「うるさいですよ!」
中からニノの声がする。
「入っていい?」
声のトーンを落としてカズの許可を取る。
返事がない。
(あれ…もしかして 無視…された)
「ココに居るの?」
バスルームの前に立つ。
N「部屋に居てもいいので、静かにしててくれますか?」
バスルームの中から返事が来た。
(居ていいんだぁ🎵)
「はーい」
静かにバスルームの扉が開く。
N「う・る・さ・い!」
ニノが髭を剃りながら睨んできた。
「ごめん」(おこられた…)
N「潤くんは?」
顎を触りながらニノが部屋に戻って来た。
「一緒に行こうって言ってあるよ?」
N「待たせてるんですか?」
「プチ集合って言ってある!」
N「もう!それ早く言えよ。急ぐよ!」
テーブルに置いてある携帯とメガネケースを取る。
「今日の潤ちゃんは優しいから大丈夫だよ」
ニノの背中側から手を伸ばして、肩を触る。
(少しいつもより 気配も弱い…やっぱり疲れが出てるんだ…)
N「あ!ほら 待ってるよ!!」
ニノの足が早まる。
(体は元気なんだ…じゃぁ 心?
俺がちょっと落ちたから…引っ張っちゃったかなぁ…)
N「すみませんねぇ」
潤ちゃんに声をかけるカズ。
M「いや 別に 気にしなくてもいいよ」
ニコッと返事ををする潤ちゃん。
「ほら 今日の潤ちゃんは優しいから大丈夫だって言ったじゃん」
(ニノは心配性だなぁ)
いきなりドンっとわき腹に衝撃がきた。
「ぎゃ!」
目の前に星が飛ぶ
ろっ骨ギリギリの脇腹に広がるピンポイントの傷み。
(ぃたぁぁ~ああああいぃぃ)
口から内臓が出たかも…なくらい痛い