第10章 仲良くお仕事に行きましょう
大野視点
(ネジ… 潤は何を言いたいんだ?
翔くんが作る?どうやって……)
S「智くんどうしたの?」
背後から翔くんの声が聞こえる。
(翔くん!)
声の方に顔を向ける。
S「どうしたの?」
キチンと身なりを整えている翔くん。
(どうしよう 言った方がいいのかな?でも、ちょっと…)
S「慌てなくてもいいよ?」
翔くんが椅子に座るように誘導する。
(あぁ 俺立ってたのか…)
椅子に座る。
翔くんが俺の前にしゃがんで、見上げてる。
(えっと‥やっぱり言っておこう…さっきね)
「潤が新しいネジを作ってもらえって、言われたけど、よくわかんなくて」
なんだかうまくしゃべれない。
S「松潤が新しいネジ?を作ってほしいって言ったの?」
翔くんが復唱する。
「うん(ちょっと違うけど)仕事までに…速攻でねって言われた…」
(意味がわからないよね?新しいネジ?ってなに? 翔くんなら分かるの?)
翔くんがスマートに携帯をだして、検索している。
何か見つけて、考えている。
(やっぱり、翔くんは何でもわかるんだね… それに比べて、おいらは…)
S「智くんは部屋に用事ある?」
翔くんが穏やかに聞く。
(部屋?)「ううん ない」
首を振る。
S「じゃ 先に二人で行こうか?」
翔くんが俺の肩に手を置いて微笑む。
(集合場所に「先に?」行くの)
S「そう!行こう」
翔くんが俺を立たせて手を引く。
二人で手を繋いで、エレベーターに乗る。
たった一階上がるだけだからすぐ扉が開く。
扉を潜ると、数人のスタッフがかけより「おはようございます」と挨拶された。
S「おはようございます」
スマートに挨拶する翔くん。
「おはようございます」
俺も挨拶を口にする。
橋本「お一人では来れなかったんですね…」
背後に立つ橋もっちゃんがボヤく。
来れなかったんじゃなくて!と釈明をしようと振り向くと
A「おはようございまーす」
大きく明るい相葉ちゃんの声がエレベーターの方から聞こえてきた。
三人が並んで入ってきた。
(みんな…)
橋本「さ!お仕事です 気合い入れてください」
(わかってるよ いちいちうるさいなぁ)
橋本「聞こえてますよ?」
(へいへい)