• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第19章 密着 カメラを通して


大野視点

M「結構 音楽の尺が短いから
  あれくらいのスピード感でいくか
  もうちょい前から ゆっくり降りて ゆっくり降りて
  そして、最後にラインになっていくのも…」
 松潤が丁寧に翔くんに説明している。

S「そしたら もうちょい 早く出ても よかった?」
 翔くんは顎を上げ気味で考えている。


 スタッフ達が松潤と翔くんの方を見つめている。


N「撮っている」
 ニノがかわもっちゃんのを指さす。


かわもっちゃんの方を見ると ビクッと肩を揺らしている。


N「映像で確認しながらの方が 詰めやすくない?」
 ニノが指さしながら言う。


 翔くんがポンと手を叩く。

M「映像!みんなで見るから用意して!!」
 松潤がスタッフに声をかける。

スタッフ「はい」
 スタッフが動き出す。


(時間が動き出した…)


M「翔くん ブースに行こう!」
S「おぉ」
 松潤と翔くんが二人でブースの方に向かう。


あちこちで ホッとした顔をするスタッフ達。


(長い 話し合いにならなくてよかったぁ)


N「ほら」
 ニノが俺の背後に立つ。

(おりゃ いつの間に来たの?)


N「我々も いきますか」
 俺の背中を押しながら相葉ちゃんに声をかけるニノ。

A「そうだね」
 相葉ちゃんが後ろに付いて来る。



 ステージから降りて、スタッフブースに向かう。
 撮影スタッフ達が大移動している。



本郷「あ!相葉さん すみません」
 本郷君が遠慮がちに近づいてきた。


A「どうしたの?」
 相葉ちゃんが俺たちから離れていく。



 その代わりかわもっちゃんのカメラが近づいてきた。

(今度は俺なのかぁ…)


川本「ハワイで釣りは?」
 脈絡のなく話しかけてきた。


(釣り?ふふ…「やります」と 言った方が面白い?)
歩きながら答える。

川本「やりますか」
 ニヤリと笑う。

(お! 良い反応だね)
「やってやりますよ どこも行けないから…」


N「どこも行けないから、釣りするってのも…」
 一緒に歩いているニノがハーっとため息をつく。

川本「ふふふ」

N「普通 行ってないっすよ」
 正論を言うニノ。


「冗談だよ… 一人行動はダメだろ?」


N「わかってるなら いいですよ…」
 ムスッと唇を尖がらすニノ。

/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp