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馬鹿にフレグランスオブペタルスと、

第1章 髪の長い男



そうして、腰の辺りまで空気は上がり、池の波紋の様に広がっていく。

「えっ···ナニナニナニこっコワイじゃないかぁーーーー」

私は掌に4本の氷柱の爪が食い込ませた。その後


「エッ待っガッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ


「ァアアアアーーーーっっ!!!!」そのまま男に全体重を預けた。


男は、ドサァアッッッとドレスのスカートの部分から、激しいショーの様に地に転落した。「いつぅ···」と言葉を発する男を、無意識に睨む様にその背中と肩にたれた長い髪の頭を見た。  

銀食器の金属光沢の様に輝き、先程の電竜の、失礼、純白の初雪の様に素朴で、何とも言えない······

観た事の無い髪色に服装に言葉遣いに、私は警戒心しか抱かなかった。

「ああああのー、スミマセ」ビュッと身体を裂く勢いの風が男を遊ぶ様に取り巻く。

「ヒッ!」

男らしくない表情と声を見聞きし、風は声を上げ嘲笑いしながら何処かへ跡形もなく消える。

「·····びびっびっくりした、ここは何かスゴく不気味だなぁ···!!」

「私の疑問に思っている事を聞くわよ、動かないで」びっ

「きっ、君もかい··!「何故私のドレスの中にいたのかしら?」

私は男に突き付けた、錆びた鉄製の細長い緊急時の為の道具をビュルリッと右手で回し始めた。

私が回した瞬間、男はビクッと肩を震えさせた。「チョチョチョ!あの、待ってくれ!!これには
深い事情がーーーーーーーーーーーーーー」

「ぁあら、」パシッ。「ヒィエッ!??」私は男の喉に当たるか当たらないか位に道具を止めた。

「それはどんな事情かしら、

私の事を愛おしく夜の泥の様に思い過ぎた事情?」


「イヤ違「正直に答えなかったら、嘘を発した瞬間もう二度と声を発せないようにするわよ」


顔を青ざめた男に、私は苛立っていた。












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