第3章 ずっと、君のそばに。

「９度超えてる…。

　最近、ムリしすぎなんじゃないの？」

…かも、しれない。うん。


最近、友達に誘われて
ユニバやらディズニーやら、
人酔いしそうな所にばっかつれてかれて。

慣れない人混みで
人疲れもしてたんだろうな。


あとは最近残業も多かったし。

扱うのにまで神経使うような
重要書類作ったりさ？


翔さんに恋もして…。
（って俺女子かよ）


精神的に疲れてたんだな…、俺。



「風邪薬、飲む？」

どこかから取り出してきたのか
翔さんが言う。

「…翔さん、飲ませて？」

…って、何言ってんの俺！

いつも根強く居座ってるはずの理性は
あっという間にどこかへ飛んでいった。

熱出すと、なぜか理性は
どこかへ吹っ飛んで
中身の「甘えん坊かずくん」が
出てくるみたい。

いいや。
熱に浮かされてるとでも思ってもらえれば。


「いいけど？」

翔さんにはあっさりＯＫをもらう。

そう言うと、翔さんは
水と錠剤を自分の口に含み、

そのまま俺の口に…。


「…！？」