第3章 ずっと、君のそばに。
*O side*
“今日俺んちで待ってるからね!”
今は営業のお得意先への移動中だという
愛しの相葉ちゃんからのメッセージ。
“了解♪ 待ってるよ♡”
そんなラブラブなレスを返したのは
お昼休み。
翔ちゃんからの衝撃(俺にとっては
そうでもなかったけど)の事実を聞いて、
心の中でクスッと笑った俺は、
それがバレないうちに早々に席を立って
自分のデスクに戻ってきた。
だってさ、2人とも鈍感なんだもん。
どっからどーみても
ラブラブ相思相愛カップルなのに。
翔ちゃんからはさっき
あんなこと言われるしさ。
ニノも翔ちゃんが好きとか言うしさ。
今日の朝、ニノに
一本早い電車に乗らせたのも、
俺が仕組んだこと。
「翔さんともっとしゃべってみたい」
っていうニノの要望に応えて、
翔ちゃんがいつも乗ってる電車の時間を
教えてあげた。
きっとニノのあの演技力のことだから、
たまたま会ったみたいな感じに
仕上げたんだろう。
でもさ、どーみても翔ちゃんからは
“ニノ大好きオーラ”出てんのに、
出してる本人も出されてる本人も
全くわかってない。
俺でもわかるのにね。