第3章 ずっと、君のそばに。
「ほんとに言わなきゃだめ?」
「知りたい、なぁ…。」
出た。
智くんがわがまま言うときに使う
俺でもドキッとするような
上目づかい。
なんか子犬みたいなんだよね…。
というのは置いておいて。
「い、1回しか言わないからね?」
やっぱり口に出して言うのは
なんとなく恥ずかしかったから、
そう言っておいた。
「そんなに言いたくないなら、
言わなくてもいいけど?」
へ?知りたいんじゃ無かったの?
「わかっちゃったもーん♪」
なんだ、その顔…。
(♪(´ε` )←こんな顔)
「ニノ、でしょ?」
さすがに声を潜めて言ってくれたのには
感謝だった。
(ニノ本人が目の前を
通り過ぎる瞬間だった)
自分ではあんなに躊躇してたのに
智くんの口から簡単に出た
その名前に、
耳まで真っ赤になるのは
見なくてもわかった。
「んー、でも、
ニノと翔ちゃんって
そんな仲良かったっけ?」
「幼なじみだよっ!」
自慢じゃないけど
保育園から一緒でした!
というのは置いておいて。
(↑本日2度目)
「あ、そうだったんだ。」
前何度か話したことあったけど、
多分きれいさっぱり忘れてるな。