第2章 Frohe Weihnachten
ねえ、翔ちゃん。
今さ、ニノ、
黒ハイソックスの存在
知ってたでしょ?
ってことはさ、
ニノと買い物行ったの?
だってさ、
黒ハイソックスは
見えないところに入ってたはずだよ?
ニノは知らないはずだよ?
俺の思い違いかも知れないけど…。
でも、思い違いじゃない。
前、収録終わり
翔ちゃんと帰ろうとしたら
翔ちゃん、居なくて。
翔ちゃんのマネに聞いたら
「二宮さんと帰りましたよ?」
とか。
その時、買いに行ってたんでしょ?
…なんで秘密にしてたの?翔ちゃん。
別にニノと行ってもいいけど。
なんで俺に秘密にしたの?
妬いてあげてるだけ
いいと思ってね?
翔ちゃんのこと、好きじゃなきゃ
妬けないんだから…。
* * * * *
さっきから雅紀が
なんか不満顔でしきりに
「ニノと翔ちゃんが…。」
って呟いてる。
俺、ニノとなんかした?
確かにニノと買い物には行ったけど。
ニノと雅紀はJr.の頃から仲良かったし、
雅紀が喜びそうなもの知ってるかな?
って誘ったんだけど。
雅紀にバレちゃ元も子もないし、
秘密で行ったけど。
ま、いいや。
あとで2人っきりになったとき
聞いてみよ。