第2章 Frohe Weihnachten
「ね、腹減った。
早く食べない?」
おいしそうなケーキと
フライドチキンとサラダと…。
全部松潤の手作り?
ま、それは置いといて。
みんなでリビングテーブルの周り、
思い思いのところに座る。
…翔ちゃんは、ちゃっかり
俺の隣ゲットしてるけど。
そんなこんなで食べて飲んで。
ワインのボトルが
赤と白、1本ずつ空いた頃。
いい感じに酔いの回った翔ちゃんが、
いつの間にか部屋の隅に置いてあった
ダンボールから、服を取り出した。
「お、翔さん。やりますか?」
「やろやろ♪」
「翔さん、ほんとにやんの?」
…この3人には
話、伝わってんのね。
俺、なんも知らないけど。
嫌な予感しかしない。
机の上に置いてある服…というか
コスプレは、
トナカイが2つと、
サンタクロース、
クリスマスツリー。
そして…。
悪夢の
ミニスカサンタ。
「勝った人から、
好きなの取ってっていいよ?」
翔ちゃん…、
やっぱりそういうことなのね…。