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voice【気象系BL】

第1章 MUSIC


*Masaki side*

授業も終わり、放課後。

俺も和もたまたま今日部活がなくて、
一緒に帰ることにした。


隣の2組を覗く。
和は何人かの友達と
仲良く話してた。

でも荷物は持ってるから…、
俺待ちだったのかな?

「和!お待たせー!」


和は周りの友達に
「じゃ、雅紀来たから。
また明日!」
って言って、俺のとこに来た。


「雅紀、早かったね。」

「え?別にホームルーム終わって
来たからそう早くもなかったと思うけど。」

「いや、そうじゃなくて。
どうせテストの点数悪くて
先生に居残りさせられるのかな?って。
雅紀の事だから。」

俺、そんなにバカに見える?

「そんなことないよー!
今日返されたテスト、100点だったし。」

「おーっ!雅紀、珍しい。」

…そーだよね。

和、だいたいテスト100点だし。

俺はそー簡単に100点なんて
取れないけど。

どこか1つは間違えるんだよね…。

はあ…。


ま、いいや。

今日は和と帰れるんだから。


「もうすぐ12月か…。
早いね?一年も。」
和が言った。

「年賀状、来るかな…?」

「もうそんな事考えてんの?雅紀。
俺はそんな事考えてる暇もないもん…。」


そんな事考えてる暇もないとは
多分こういう事だろう。

和は学園内バンド
“ARASHIYAMA-Boys”の
ボーカル。

このバンドは代々受け継がれてて、
毎年嵐山学園高校の選ばれた
3年がやる。

毎年クリスマス近くになると
クリスマスコンサートがあって、
ボーカルは3曲くらい曲を
作らなきゃいけない。

それでだろう。

「大変なんだね。和も。」

「大変。」

和は困ったような
顔をしながら言った。
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