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voice【気象系BL】

第1章 MUSIC


*Kazunari side*

何でもないことを話しながら
雅紀と帰ってると、
あっという間に
俺んちの前に着いた。

「じゃ、また明日!」

そう言って雅紀と別れたら、
鍵を開けて家に入る。


あ、そういえば、今日、
母ちゃんと父ちゃん居ないんだっけ…。

今日、ちょうど出張の日が
重なったらしい。


先に課題、終わらせちゃおうと
自分の部屋に教科書とノートを広げた
その時。

携帯が鳴った。

誰からだろうと見てみると、
画面には“雅紀”の文字。

「雅紀、どした?」

「今日の課題、
全然わかんないんだけど…。
和んち行ってもいい?」

「いいけど?
なんなら、家泊まってもいいよ?
親、居ないし。」

「マジ!?いいの?」

「いいよ。」

「じゃ、行くね!」


そう言って、電話は切れた。

…雅紀、家に呼んじゃったよ…。


前にも家に泊まったことはあるけど、
今度はなんかいろんな意味で
意識しちゃいそう…。


ガチャ

「ただいまー。」


うわっ。
姉ちゃんかよ…。

よりにもよって
これから雅紀が来るって時に…。


「なに?そのあからさまに
“嫌”って顔。

今日お父さんもお母さんも
帰ってこないって言ったから
わざわざ早く帰ってきてあげたのに。」

「今日、これから
雅紀来るの!」

「あー。わかったわかった。
私は引っ込んどくから。

夜ご飯だけ作ってあげる。」

姉ちゃんはその
“あげる”ってとこだけ
強調して、それから
自分の部屋に引っ込んでいった。


ピンポーン


雅紀か。


ドアを開けて、
「入ってー。」


「おじゃましまーす。」

雅紀と一緒に俺の部屋に入る。
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