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voice【気象系BL】

第4章 楽園


「おはよ!」

「おはよ。
 雅紀のことだからどうせまた
 寝坊でもすんのかと思ったわ(笑)」

「だって楽しみだったもん!
 それに、翔ちゃん
 自分のスケジュール狂うと
 キレるもん。怖いからぁ(笑)」

笑いながらそんな話をして、
俺は助手席に乗り込む。


さっきの王子様翔ちゃんは
かっこよかったけど、
その中の私服は…んまぁ、
いつものとおり翔ちゃんらしくダサい。

まあでも、いつもみたいに白衣じゃないし、
病院にいるときは
「櫻井先生」「相葉先生」って
呼び合ってるから、
「翔ちゃん」「雅紀」って呼び合ってると
なんか、大学時代に戻ったみたい。


窓を開けると春風が吹き込む。
通り道も桜が満開で。
「翔ちゃん、桜咲いてるから
 この道選んだの?」
「そうだよ。
 今から行くとこ、ちっちゃい頃は
 家族でお花見しに行ってたんだけど、
 そのときもこの道通ってて」
「ふーん。そうなんだ!」
翔ちゃんのお父さん、なかなか
良いセンスしてるな、なんて思いながら、
なんか翔ちゃんの昔が知れた!なんて
嬉しい気もする。
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