第2章 復活♡LOVE
隣の大野さんの手を
恋人つなぎでギュッと握る。
大野さんはちょっと
驚いたような顔をしてこっちを見るから、
「大丈夫。
暗いから見えないよ。」
って小声で言う。
大野さんの手はあったかくて、
雨で冷えた身体が
暖まっていくのを感じた。
やっぱり俺は本当に
“大野智”という人が大好きで、
大野さんといる
この世界だからこそ楽しくて、
あの偶然の出会いから始まった
この関係はきっと運命で、
どんなことがあっても
きっと離れない。
久しぶりの大野さんち。
中に入ると、改めて大野さんが
「おかえり」って言ってくれた。
「さ、風呂入ってきな。
身体、冷えてるでしょ?」
「風呂わかしてあるから」
そう言って大野さんはニコって笑う。
「なんとなくかずが
戻ってくる気がしたんだよね。」
「だから風呂わかしてた」って
付け加えて言った。
あなた、エスパー?
心の中でそう思ったのは秘密。
大野さんは店の片付けって
戻っちゃったから、今のうちに
風呂入っちゃおう。