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voice【気象系BL】

第2章 復活♡LOVE



まさかこんな夜遅くに
公園のベンチで雨に当たってるなんて
考えもしてなかった俺の上着は

ちょっと分厚いパーカー。


チャックをギリまで上げて
パーカーの袖を萌え袖にして
ちっちゃくなって…。

それでもこの冷たい雨には
体温が奪われていく。


もう、今まで意地張って
ここでずっと耐えてたけど、
いよいよ大野さんち行こうかと
思い始めたその時。



「かず、ここいたんだ。」

突然声をかけられて顔を上げると、
そこには、

会いたくて会いたくてたまらなかった
大野さんがいた。


「かず。帰ろ。」

何も聞かずにただ優しく
そう言ってくれる大野さんの優しさが
身にしみた。

いつまでも意地張ってないで
早く帰ってれば良かった。


大野さんは
「とりあえず、店にあったから」って
俺の分のビニ傘を持ってきてくれたけど、
それはささないで
大野さんの傘に入る。

大野さんはちょっと
驚いたような顔をしたけど、
でもちょっと俺の方に傘をずらして
入れてくれた。

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