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voice【気象系BL】

第2章 復活♡LOVE



湯船にゆっくり浸かって
じっくりあったまったあと、
身体をひととおり洗って出ると、
ちょうど大野さんが帰ってきた。


「ただいま。」

「おかえり。」


この会話が懐かしい。



「あ、雨止んでたよ?」

「ほんと?」

「うん。
 月がすっごいキレイだった。」


その言葉で2人でベランダに出る。



「あ、ほんとだ!」

その月はちょっとも欠けてない
キレイな満月だった。


大野さんが俺を後ろから
そっと抱きしめて、

「かずに出会えて良かった。」

一言そう言った。


「なんだよ、それ。
 なんか一生の別れみたいじゃん。」

そうやって素直に返せないけど、

本当は俺も大野さんに
出会えて良かったと思ってる。


「はっくしゅん!」

「ほらー、かず、風邪ひくよ?
 髪乾かしてあげるから、戻ろ?」

「ふふっ、大野さん、お母さんみたい。」

「なんでだよー。」


でも、良かった。

またこうやって大野さんと
なんでもない話で笑いあえて。


2人で探し当てた、本当の宝物。


Fin.
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