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voice【気象系BL】

第2章 復活♡LOVE



え?

俺を、“待ってた”?

大野さんが?

は…え?


「店長ー!二宮さんでーす!」

ちょっと戸惑ってる間に
大野さん呼ばれちゃったし。

どんな顔して会えばいいのよ…。


大野さん、ごめんなさい。

とりあえず、俺は店を飛び出した。

さっきのパンの金払いに
あとで戻るから。

心の準備、させて。



近くの公園のベンチで
リュックを抱きしめて座る。

この公園、そういえば
よく大野さんと来たな…。


なんて言えばいいのよ…。

“勝手に飛びだしてごめんね”?

それとも、

“待っててくれてありがとう”?

…どーすりゃいいのよ…。


会いたいけど、会いたくない。

会いたくないけど、会いたい。



すると、首筋に
水滴のような物が落ちてきた。

「えっマジ?雨?」

空に急に真っ黒な雲が立ち込めて、
瞬く間に大雨が降り出した。

うわ…、どうしよ…。
傘持ってきてない…。

近くに雨宿りできるようなトコも無いし…。

しかもこの季節、寒いし…。
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