第1章 MUSIC
*Rena side*
(懲りずにもう1ページ喋らせて!)
私が大学から帰ってくると、
ちょうど和の彼女さん、
カエデちゃんが家の前にいた。
「いいよ?入りな?和でしょ?」
私がそう言って一緒に家に入り、
カエデちゃんは和の部屋に
走っていった。
私は麦茶を入れて、
和の部屋に向かった。
「だから!……って言ってんでしょ!」
「そうじゃなくて、………なんだってば!」
ドア越しだから途切れ途切れにしか
聞こえないけど。
どうやらケンカ中?
…お取り込み中のようで。
入る気もせず、入れた麦茶を
そのままに、リビングで
テレビをつけて眺める。
30分くらいして戻ってきた
カエデちゃんは、なにやら
すっきりしたような顔をしていた。
さすがに盗み聞きしたとは
言えない私は、
何事も無かったような顔で
さっきの麦茶を差し出す。
冷蔵庫で冷やしておいたから、
ぬるくはなってないと思うけど…。
「ごちそうさまでした!
レナちゃん、ありがと!
じゃ、帰りまーす♪」
そう言って、晴れ晴れとした顔をして
帰って行った。
(次のページから
やっと本編に戻ります。
邪魔者はさっさと引っ込みますんで…。)