第1章 MUSIC
*Rena side*
みなさんお馴染みの、
和の姉、レナです。
このページは、
雅紀くんが一人での朝ご飯を
済ませた後の出来事を、
私目線で紹介しようと思います。
寝起きのすこぶる悪い私が
8時過ぎに起きたとき。
雅紀くんも和ももうとっくに
学校行ったよねと思ってたら、
いつも開いてる筈の和の部屋のドアが
閉まってて。
なんかの拍子に閉まっちゃったのかなと
開けてみると、ベッドには和が。
熱があるらしいと私が知ったのは、この時。
で、さすがに私も
大学行かなきゃいけないし、
でもこんな状態の和を一人にしては
置けないしと、
「お母さんに連絡して、
早めに帰ってきてもらう?」
って言うと、和は、
「母ちゃんに迷惑はかけたくないし。
母ちゃんは家族の為に仕事してるんだから、
それを俺一人の為に早く帰ってこいとは
言えない。」
…なんて母思いの息子なんだっ!
そう私が感動したのは置いといて、
結局私が和に宥められて
連絡はせずとなり。
私が早く帰ってくることを
約束に、和は一人で留守番で。