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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第4章 S×O【紡ぐ】







いくら勉強したって
貴方の心は謎だらけ。

教えて欲しい。

貴方の回答用紙を
見せて欲しい。





「大野も、いい名前じゃん。」

「そう?」



ふふってまた柔らかく笑う。

やっぱり、思った通りの性格。


「櫻井くん、どうするの?学校。
西高って厳しそうじゃん。」

「そんなことないよ。
結構緩いと思うよ?」

「え…、あれで?
慣れちゃったからじゃない?」


俺絶対嫌だーって
笑いながら言う。



あー…、やっぱり。

俺、恋してんな。


男が男にって、
変だけどさ。

好きなもんは仕方ないじゃん。


「櫻井くん、ねぇ、」

「ん?」

「サボろっか。」

「…マジ?」

「うん。」




櫻井翔、人生初のサボり。



「じゃ、ここで降りよっか。」

「え、あ、うん。」



俺の制服の裾を引っ張り、
ぐんぐん進む。

…なんか、慣れてる?



「あ、ここだよ。」



駅を出たところに
でーんっと建ってる大きな家。



「ここ、って?」

「俺んち。」

「え!?!?」

「なにか?」

「え、じゃあなんでいつも
あんなとこから乗ってるの?」

「…言わなきゃダメ?」



首を傾けて可愛く笑う。

…知りたい。

すっごい気になる。



「俺さ、櫻井くんと
仲良くなりたかったの。

友達以上の関係になりたかった。
だって、かっこいいんだもん。

こんな俺の気持ち、引く?」


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