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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第4章 S×O【紡ぐ】







何をしていても、
貴方のことを考えると手が止まる。


勉強でも、部活でも、
二宮と話してても。



「…まさかお前に
そんな趣味があったなんてな…。」

「俺だって、お前に彼氏いるなんて
初耳だわ。」

「誰だと思う?」

「わかんねぇよ。
年下?年上?同級生?」

「…超年上。」

「マジか…」



ふふふーって
首を傾けて笑う。


…羨ましい。
二宮が幸せそうで。



「…櫻井、頑張れよ。
俺もフォローしてやるよ。

あの学校、南高の制服だろ?」

「南高?」

「うん。
学ランだったじゃん。」

「あー…」



全然見てなかった。

二宮は細かいとこまで
よく気づく。



俺たちは西高。

ちょっとだけ頭がいい。


南高は毎年毎年合唱コンクールで
優勝する全国的にも有名なとこ。

…合唱部だったりする?


そうやって、
貴方のコトを考えるのは
とっても幸せなことなんだ。



「…二宮、お互い頑張ろうな。」

「うん。頑張ろ。」



にこっと微笑むその姿は、
誰でも落とせそうなくらい、
輝いていた。
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