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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第3章 A×N【俺の愛のscale】







「や、やめるって…。
無理だよ…。」

「雅紀が束縛してるから、
恋人さんは疲れたんじゃない?

恋人さんだって
一人になりたい時間とか
あるんじゃない?

雅紀だってそうでしょ?」



…た、確かに。


俺と同棲するようになって、
にのはゲームをすることが少なくなった。

あんなに大好きなゲームを
やめてしまった…?



それって……まさか俺のせい?


「まー、束縛は
言い過ぎかもしれないけどさ?
一緒にいる時間を
今から少し減らしたら?」

「無理だよ…」

「だーかーらー、
今の関係をやめたいなら、
雅紀から行動しなきゃね。」



……関係を…やめたい?

最近にのは忙しそうで、
帰ってもすぐに寝ちゃう。


ご飯を食べてるかなんて、
全く知らない。


「…わかんないよ…。」

「んー、雅紀から行動しなきゃ
変わんないと思うけどなぁ。」



じゃ、俺行くわって
コーヒー代だけ置いて
カフェテリアから翔ちゃんは出た。



…俺、もう授業ないもん。

にのは…どうなんだろ。




……あ、やっぱり。

俺、にののことなにも知らない。

恋人失格だ。


にのといる資格、
俺にはないのかもしれない。
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