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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第3章 A×N【俺の愛のscale】







翌日、目を覚ますと隣に
にのの姿はなくて。

いつもいる小動物が
いなくなるだけで
心配になってしまう。


気怠い体を起こして、
リビングに向かう。


だけど、にのはいなくて。
代わりに置き手紙があって。


『先に行きます。
 チンして食べてね。』


それだけしか書いてなくて。

時計を見ると
まだ七時にもなってない。

いつもなら、
半に出れば大丈夫だよ。

なんて呑気なこと
言ってるくせに。


こういうときだけいないと、
こっちが寂しいんだってば。

置き手紙を握り潰して
ゴミ箱に捨てた。



にのの顔を見て話す時間が
俺の朝の癒しなのに。


「…もう…最悪だ。」


こんなことで拗ねてる俺に
腹が立ってきた。



「…はぁ。」


どれだけにのを想っても、
いないのは事実。


死んじゃったわけじゃないんだから
落ち込まなくたっていいのに。



この頃の俺は、

なんだか貪欲だ。


にののことになると、
すぐ必死になる。


会いたくて仕方ないのに、
すれ違いばかり。


どうしたらいいんだろう。



…こんなときは、
あの人に相談だ。
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