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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第3章 A×N【俺の愛のscale】







「相葉くん、甘えん坊だぁ」

「うん……。」


にののシャンプー香りが
俺の鼻孔をくすぐる。

それがまた嬉しくて
にのから離れられなかった。


「帰ろうよー」って
ちょっと困ってる、けど
嬉しそうなにのの声が聞こえた。


「……にの?」

「んー?」

「…ふふ、」

「なんだよー」


用がないなら離れてって
俺を引き剥がそうとするにの。

でも、力が弱いから
引き剥がせないわけで。


それさえも可愛く
思えてしまう俺は
かなり重症だ。


「にの、帰ったら
一緒にお風呂入ろうね。」

「え、狭いじゃん。
嫌だよ。男二人でお風呂なんて。」

「にのは俺とお風呂入るの嫌?」

「え…、そんなことないけど。」

「じゃあ、一緒ね。」


にのから体を離して
手を繋いで家まで向かう。


にのは大人しく
引っ張られていた。


「相葉くん、お風呂…」


家に帰ってすぐ、
にのがそう言う。


さっきまで嫌だって
言ってたくせに。

ほんとは自分も
期待してたんでしょ?


「うん、入ろうか。」

「…ん。」


にのは顔を赤くして、
俺の後ろで服を脱ぎ始める。


ひさしぶりに見たにのの裸は
やっぱり綺麗で。

欲望を押さえるのが、
大変だった。


「相葉くん、先入ってるね。」


にこっと微笑み、
俺の横を通り抜けるにの。

にのの笑顔の眩しさに
くらっときた。
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