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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第7章 S×N【Melt.】


二宮side



まだ胸がバクバクしてる。

抑えられない鼓動せいか、
苦しくなる。


でもきっとそれは、

『シアワセ』

ってことで。




数センチ前を歩く翔さん。

その後ろ姿を眺めているだけで
こんなにも嬉しくなるもんなんだ。

付き合って、
まだ数時間しか経ってないのに、
もう満たされているんだ。

もうなんにもいらないくらい、
幸せになっちゃってんだ。


「和也、」

「ん?」

「腹減った」

「…くふ、俺ん家来る?」

「え、マジ?」

「うん、なんか作ってあげる。」


翔さんに向かって微笑みかければ
翔さんもにこーっと
すっごいいい顔で笑ってくれて。


…あーもう、

その顔、ほんとカッコよすぎ。

反則でしょ。そんなの。

撫で肩のくせに。


翔さんに向かって
心の中で悪態をついてた。


…あぁ、でも。

俺はこんなしょうもない人を
好きになってしまったんだから、
仕方ないか。
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