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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第7章 S×N【Melt.】


櫻井side



「…やり過ぎたか…」


後処理と汗ばんだ体を
拭いてやりながら、
そう呟いた。

…やっぱやり過ぎた?


全然起きないし。

……寝顔は、可愛いかもしれない。


『セフレならなってやってもいい』


そんな上から目線。


俺は、セフレになることなんて
望んではいない。

だけど、5つも下のヤツと
付き合うのも望んでいない。


…せめて和也と、もう少しだけ
年が近かったら…


…あぁ、可愛いなぁ。
綺麗だなぁ。

どうしてこうも、
愛らしいのだろうか。

久々に見たとき、
普段もこんなことしてんのかなって
すげー心配になった。


でも、体を拓いてみれば
そんなことはなかったようで。

…若干、嬉しかったんだ。


俺が初めてかも、って。


…でも和也のことだ。

いくらでも言い寄るヤツなんて
いるだろうに。


「…んん……?」


薄く唇を開き、
とろんとした目も開く。


「和也、おはよ。」

「…ん…?」


まだ覚醒し切ってないのか、
寝惚けているようだ。


…可愛い。


そう思い、その華奢な体を引き寄せた。

本当に、細い。

折れてしまうんじゃないかってくらい、
細くて、脆くて。


「…もう帰っちゃう…?」


淋しげな瞳で見つめられ、
言葉が詰まる。

…本当は、ずっと一緒に…


「…俺、翔さんのことが好きだよぉ…」


─────え?
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