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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第7章 S×N【Melt.】







「ねぇ、」


帰ろうとしていたのを、
呼び止められた。


「…あのさ、最後にもう1回、
シてくんねぇ?」

「…いいけど」


めんどくさい男、だなんて
思いながらも
引き止められると嬉しくて。


「…なぁ、見て?
どんどん飲み込まれてくんだけど」

「っは、ふっ…」

「ふは、聞こえてないか」


聞こえてる。

全部全部。


卑猥な音も、翔さんの声も、
全部全部…


「あ〜、やっぱ和也の体いいわ…
めっちゃ気持ちいい…」


恍惚の表情を俺に向けて、
頬に舌を這わせる。

…卑猥、だ。


「お前マジで俺好みの体だわ。」


奥を数回突いてから、
俺の様子を窺う。


…も、マジなんなの、

翔さん、こんなんじゃなかったし…


ていうか、
汗でベトベトして気持ち悪ぃ…

なのになんで、
体はこう、勝手に順応すんだよ…


「和也、ナカにぶち撒けるよ…?」

「勝手に、しろっ…ぁあっ…」

「ふふ、中出しされる女の子の気持ちに
なってみなよっ…くっ…」


っ……

咽に、なにか詰まってる。


女の子の、気持ちに…?


やっぱり翔さんは、
女の子じゃなきゃいや…?



翔さん自身が中で跳ねる度、
熱くて。


朦朧とした意識の中、
目の淵に溜まった涙が
溢れて落ちるのがわかった。
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