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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第7章 S×N【Melt.】







「これからどーすんの?」


優しく頭を撫でられ、
ずくん、と腰が疼く。

…あぁ、これ。


この安心感、
俺が求めていたものだ…。


「どーだって、いいでしょ。」

「はぁ?」

「どうせ、今日限りのお
付き合いなんだから…」


なんて。

自分で言ってて悲しくなった。


「…そうだな。」

「……でもさ、また寂しくなったら、
翔さん家に、いってもいい…?」


勇気を振り絞って、
首を傾げて聞いてみる。

その仕草に戸惑いを見せ、
少しだけ耳を赤くした翔さんが
どっちでも。だなんて適当にあしらう。


「…毎日押し掛けてもいいの?」

「お前の腰が持たねーだろーが。」

「…まぁね。」

「……セフレなら、」

「は?」


びっくりして翔さんの顔を
凝視してしまった。


「セフレなら、
なってやってもいーけど?」

「…はぁ?」

「嫌なら別にいーけどさ。
他にもいるしな。」


そう言いながらスマホの電源をつけ、
あのアプリを開く。

メッセージ、5件と表示された
画面を食い入るように見てしまった。


「っ……俺はっ、関係ないし…」

「ふうん?
まあ俺だって、どうでもいいんだけど。」


っ……わかってるよ、そんなの…

俺が、俺が翔さんのことを好きだって、
そんなの、関係ないんだ…。


セフレなんて肩書き、
やだよ。

いっそのこと、
付き合っちゃったって
いいじゃないか。
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