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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第6章 A×S【愛くるしい】


相葉side



目の前で規則正しく揺れる
柔らかい髪を梳く。

心地よさそうに、
口角が上がっている。


「…好きだよ。」


どれだけ口に出しても、
その想いは募るばかりだ。

…こんなにも、好きなんだ。


ただ、髪を撫で続けて、
もう何分経ったんだろうか。

愛おしい。


こんなにも想えたのは、
翔ちゃんだけ。

この先も、ずっと。


誰よりも眩しい君に、
俺はもう夢中。

ねぇ、翔ちゃん。

翔ちゃんだって、そうでしょう?


「…っふふ…」


あぁ、好き。

俺はこの愛している人を
守るために、何が出来るだろう。

少ないことだけでも、
いいから。

翔ちゃんのためなら、
俺はなんでもするよ。


「……好き」


通じ合ってるのに、
こんなにも遠く感じるのは不思議だ。

好きなのに、好きだから、
お互いのことを考え過ぎてしまい
遠回りばかりしていたんだ。


俺はもう、翔ちゃんを
泣かせないって決めたんだから。

大切な人の笑顔を、
壊すわけにはいかない。

見返りなんて、いらないから。

ただ、愛させてよ。
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