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Bitter Sweet【気象系BL小説】

第6章 A×S【愛くるしい】







君が起きる前に
起きた日は、ラッキーだ。


だって、ほら。


目の前で俺の天使が
まだ寝てる。

…天使だなんて、言い過ぎ?

そんなことない。

誰でも思うよ。きっと。


きっと君は起きたら、

「ご飯作ってない!」
「もう仕事の時間じゃん!」

って、慌てて俺に謝るんだろう。

そしたら俺は、

「翔ちゃんとの朝を
長く過ごせてよかった。」

って思う。

…口に出すと怒られるから
言わないけどね。

あぁ、でも。

言ったら顔を真っ赤にして、

「雅紀のバカ!」

って目を逸らしながら
言うんだろうな。


今も昔も、変わらない。

ずっと変わらない仕草。

知ってるのは俺だけ。

全部、俺だけ。


「……翔ちゃん、好きだよ…。」


優しく口付けて、
翔ちゃんの顔を優しく見つめる。


きっともうそろそろ、
翔ちゃんは起きる。

そしたら俺は、
一番にこう言うんだ。

世界でたったひとりの、
愛くるしい君に。

俺は一番の笑顔で

「おはよう。大好き。」

って。




ーENDー
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