• テキストサイズ

Bitter Sweet【気象系BL小説】

第6章 A×S【愛くるしい】







貴方の笑顔に、言葉に
俺は何度、何度救われただろう。

相葉雅紀という一人の人間を、
今まで何人の人が

希望だ。光だ。

と思ったんだろう。


これからも、
どうかこの人が笑っていられますように。


だから俺は、
貴方だけの光になれるように、
これからもっと頑張るから。


「…翔ちゃん、ありがとう…。
もう、俺十分過ぎるくらいもらったよ。」

「ううん、そんなことない。
まだ俺が足りない。

言い足りないよ…。
伝え切れてないから…。」


雅紀に微笑みかけて、
そっとキスをする。

啄むようなキスから、
深いキスになるのには
そう時間はかからなかった。



…あぁ、これだ。

俺がどうしようもなく
求めていたのは、これだった。


どんなに激しくされたって、
雅紀からの愛情なら、
それでよかったんだ。

でも優しくされると一層、
嬉しくなるから…。



「っん、」


服に手をかけられて、
一瞬だけ肩が揺れた。

唇が離れて、
雅紀が心配そうに

「…いや?」

って聞いてくるから。


そんなことない、と
首を横に振れば言葉の代わりに
優しいキスをくれた。


いつもの噛み付くようなキスも
それはそれで好きだけど、
雅紀からの優しいキスは
とても心地がよいものだった。
/ 123ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp