第23章 CHANGE!!
ー翔sideー
「う、う~ん…」
鳥の鳴き声で目が覚める。
あれ…夢…?
夢…だよね…狐がしゃべるなんて…ははっ…。
変な夢…。
「ふぁぁ…」
伸びをしながら起きると…隣に眠っている太陽が目に入る。
あれ…?太陽…いつ戻って来た?
「潤…太陽連れて来たの?」
その隣で布団を被る潤をぽんぽんと叩きながら…窓を見つめる。
「ん…?」
あれここ…ゲストルーム…?
すると潤がもぞもぞと起きて後ろから抱き着いて来る。
「おはよかず…」
「………かず?潤何言ってんの?」
振り返ると…。
「わ、わぁぁぁぁぁっっ!!」
智「だわわっっ!!」
驚いた智くんが慌てて俺から離れる。
智「な、何だよおめー朝から!」
「さ、智くん何してんのこんなとこで!!」
智「さ、智くん…?かず寝ぼけてんのか?」
「寝ぼけてんのはそっちでしょ!奥さんと俺勘違いするなんて!」
智「は、はぁ?」
意味が分からないと言った様子で智くんは俺を見つめる。
と、とりあえず部屋出て…にの探さないと…。
………え…?
扉の横に置いてある鏡を見た瞬間…俺は我が目を疑った。
そこに写ってるのは…紛れもなく…にのの姿。
「う、うわぁぁぁぁっっ!!何これぇっっっ!!!」
智「か、かずどうした?」
『きゃぁぁぁぁっっ!!』
『翔!!どうしたんだよ!!』
隣の部屋から声が聞こえる。
まさか…まさか…。
智「おいかず!」
俺はベッドから飛び降り、隣の部屋に向かった。
部屋を飛び出た瞬間、隣の部屋の扉が開く。
「………嘘!!」
そこから出て来たのは…俺。
「な、なんでぇ!?」
目の前の俺が俺を見て驚いてる。
待って…俺が目の前に居て…俺が…にのって事は…。
「………にの…?」
「………しょ…さん?」
「………嘘…」
「………嘘でしょ…」
「………いやぁーーーーーっっ!!」
俺達…入れ替わっちゃった!?