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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第74章 Renewerd


翔「………2人共気を使わないでね」


俺達の感情に気付いたのか、翔さんが笑顔を向ける。


翔「俺…もう悲観的になってないよ。前向きになってるから」


綾香「翔くん…」


翔「勿論子供欲しいけど…でも…出来なくても仕方ないって前向きに思える様になった事は本当だよ」


「そっか…」


翔「ずっと…自分が悪いって思ってた。子供の出来ない身体になってしまった自分が悪いんだ。それは…自分の不注意で…あんな事になったからって。でもね…そうやって自分を責める事…止める事が出来たから」


「あの…大石さんの事?」


翔「うん。自分の痛みと向き合って前向きに歩く事…今までやってるつもりで全然出来てなかったんだよね。今は…やれてる気がする。だからね…大丈夫」


「翔さん…」


俺は立ち上がり、翔さんの隣に座り、ぎゅっと抱き締めた。


「大石さんだけじゃない。皆居るからね」


翔「うん。ありがとう」


「皆居るから…大石さん大石さんてあまり言わないで。何か…妬けちゃう」


翔「んふふ、にの…妬いてるの?だったらもっと大石さんと仲良くしちゃう」


「だぁめ。翔さんの親友は俺と綾ちゃん。綾ちゃんにも渡さないんだから」


翔さんに抱き着きむぎゅっと顔をくっ付けた。


綾香「私も負けないんだから!」


綾ちゃんが起き上がり、反対側から翔さんを抱き締めた。


「あはは、俺モテ期〜?」


「翔さんは俺の〜」


綾「私の翔くん〜」


3人でいつまでも笑い合っていた。
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