第2章 ALWAWYS
「ログは、北を指してる」
「…よかった」
シルガも、北にある。
そっと取り出したエターナルポース。
「ん?ここに、行きたいのか?」
「そう、2か月のうちに…ッ」
サファイアの、青い色の瞳が不安げに光った。
立ち上がろうとするが、右足に力が入らない。
毒が抜けていないのだ。
「大丈夫か?…傷、痛いのか?」
「違う、力が入らない、だけ」
エースの視線を感じて、顔を上げる。
サファイアも見返した。
「ッ!!!」
エースの背筋に、冷たいものが走った。
心を引き裂かれるような感覚。
そして氷を傷口に、押し当てられるような…
それを、心を読まれていると理解するのに時間が掛かった。