第2章 ALWAWYS
運命は残酷で優しい…。
力なく、木に凭れ掛かるサファイア。
そんな彼女を、エースは見つめていた。
「本当に…」
「ハルィ……」
「勘違い…だな、悪い」
虚ろな目で、エースを見上げた。
エース自身も、狼狽えている。
目の前の、傷ついた女をどう扱えばいいのか分からない。
「…た、すけて……ほしい…ね、がい 」
「お、おい!!」
スゥ…と目の前の女が倒れた。
エースは慌てて抱き起した。
「…やっぱり、サフィに似てる……」
だが、彼女はハルィと名乗った。
一体、状況がどうなっているのか、把握できなかった。