第2章 ALWAWYS
森の中を、走り回っているうちに右半身に、違和感を感じた。
刺された肩から、痺れが回っている。
それを、毒だと気付くのに時間は掛からなかった。
(痺れ毒…なら死ぬ可能性は低い)
知識と経験から知っていた。
身体の機能を低下させる毒は、効くのが遅い。
命を奪う毒は、すぐに効く。
「ヤバ…いな……」
段々、右半身の感覚がなくなっていく。
「ハァ…ツイてないな私」
そして、膝を折って倒れた。
だが、動けないだけで、意識はある。
このままだと、獣に喰われて死ぬ。
「それ、なら…それで、いいや…………」
「…いたッ!!!」
「!!!」