第14章 Dear my doctor
相葉side
M:「翔さんが、自分を責めてるって言うけど…。
自分だって自分のこと責めてるじゃん…。
どうせ、【リーダー】だからとか
思ってるんだろ?
あのさ…俺たち5人なんだよ?
なに年上二人で責任感じてんの?
もう少し俺らに頼れよ!」
松潤の声に含まれる苛立ち。
それは誰に向けたものなんだろう?
リーダー?翔ちゃん?
テレビ局?
それとも…自分自身?
M:「俺たち、この人連れて帰るから…。
汐留、行ってもらえる?」
松潤が言う。
暗に連れ戻してこいと…その鋭い目に強い意思を宿して…。
彼が壊れてしまう前に…
彼らが負った傷がとりかえしのつかないものになる前に…って。
「うん、必ず二人で帰るから…
遅くなっても必ず二人で戻るから…
信じて?
リーダーのこと、頼むね」
荷物を持って楽屋を出ようとしたらニノが…。
N:「まーくん、翔さんのこと頼むね…。
信じてるから…、待ってるから…」
普段、外では使わない名前で俺を呼んだ。
和の顔も不安が張り付いてる。
あんなリーダーみたら動揺するよな…。
和の目を見て大きく頷く。
安心させたくて笑顏を見せる。
上手く笑えてたか自信はないけど。
「じゃ後でね」
そう言って今度こそ本当に楽屋を出た。