第14章 Dear my doctor
相葉side
突然の打ちきり宣告。
単純な打ちきりならこれほどの衝撃はなかったと思う。
今までだってなかった訳じゃない。
もちろん悔しいし辛かったけどそれも乗りこえられた。
5人だから…5人だったから…。
今回は違った。
俺たちがバラバラにされたような感覚。
残る方も去る方もそれぞれ複雑で…。
それ故に傷も大きい…。
「俺が行くよ」
ソファーの前、膝をつくニノの横、リーダーの正面に俺は跪き、顔を覗く。
喪失の不安にふるえる表情のリーダー。
その手に、俺の手を重ねて伝える。
「俺が迎えに行ってくるよ。
ちゃんと家に連れて帰るから…。
そんな顔してたら、翔ちゃん心配するよ?
そうじゃなくても翔ちゃん、
リーダーのことになると人が変わるから…」
N:「大野さん、ここは相葉さんに任せませんか?
今の貴方が行ったら、翔さんと共倒れ確定ですよ。
自覚あります?本当にひどい顔してる」
O:「でも…」
尚も食い下がるリーダーに松潤が声をかける。
M:「ここは相葉くんに任せよう。
翔さんのこと心配してるのは
大野さんだけじゃないんだよ?
わかってる?俺らも心配なの!
あんたと、同じぐらい心配してんの!
翔さんのことも、あんたのことも…」
松潤がリーダーを自分の方に寄せ、更に続けた。