第14章 Dear my doctor
相葉side
松潤がリーダーを宥めてる間、ニノの視線はテレビの翔ちゃんに釘付けだった。
「ニノ?」
N:「あぁ、ごめん。
翔さん、顔色悪いね。
多分そんなに寝てないね、あの感じ。
無理してるのがわかるよね」
目線はテレビのまま、ひとりごとのような、でも誰かに話しかけてるような喋り方をするニノ。
自分に話しかけてると理解して答える。
「うん。憔悴してる感じ…だね。
金曜日のメール、あれもきっと知った後…
だよね?らしくないメールだったもん」
N:「かもしんない」
翔ちゃんのコーナーが終わり、ニノは視線をリーダーと松潤に向けた。
N:「J、ありがとう、止めてくれて」
二人の方に歩みより、リーダーのそばに膝をついた。
N:「ねえ、翔さんよりもひどい顔色してるよ。
その顔で翔さんのところ行っても
余計心配させるだけじゃない?」
O:「でも…。でも…迎えに行かなきゃ。
翔ちゃんのこと、迎えに行かなきゃ…」
壊れたレコードみたいに繰り返すリーダー。
泣きそうな顔で辛そうに呟くのをニノと松潤が必死で宥める。
O:「翔ちゃん…悩んでる。
自分のこと、責めてる。
翔ちゃんなにも悪くないのに…
自分を責めて傷ついてる…
だからね…迎えに行かなきゃ…
翔ちゃん、壊れちゃうよ…」
そんな風に呟くリーダーのほうが先に壊れそうに見えた。