第14章 Dear my doctor
相葉side
O:「4月以降のことは解りました。
今までありがとうございます。
俺たちの力不足で
ご迷惑をおかけします。
最後まで頑張りますので
よろしくお願いします。
4月以降も櫻井が引き続き
お世話になります。
今後ともよろしくお願いします」
そう言ってプロデューサーに頭を下げる。
慌てるプロデューサーに更に言う。
O:「今後のこと、
メンバーと話したいので…、
外してもらってもいいですか?」
口調は穏やかだけど…
有無を言わさぬ強さがあった。
リーダーの迫力に負けたのか、
プロデューサーは
「すみません3月まで宜しくお願いします」
と言ってそのまま楽屋を出ていった。
しばらくそのまま、誰も動けずにいた。
打ちきり…。
この業界ではよくあることとはいえ、
重い事実。
そして思い出した。
金曜日の翔ちゃんの異様に短い…
らしくないメール。
「あのとき…もう知ってたんだ…
だから帰ってこなかったの?
この3日、一人で抱えてたの?」
答える人がいないのに聞いてしまう自分。
ニノがちらっと手元を見たかと思うと
楽屋に置いてある小さいテレビの
スイッチを入れた。