第14章 Dear my doctor
相葉side
M:「それって…つまり打ちきり…ですか?」
松潤の表情が硬い。
いつもよりも鋭くなる目付き。
睨まれたプロデューサーは渋い顔で言った。
プ:「残念ながらそういうことになります。
すみません、私の力不足で
守りきれませんでした」
N:「いや、プロデューサーのせいじゃ…」
O:「あの…櫻井は
この件を知ってるんでしょうか?」
リーダーが外向きの顔で
プロデューサーに聞いた。
番組の打ちきりと翔ちゃんだけの続投。
多分リーダーが真っ先に考えたのは
翔ちゃんの気持ちじゃないかと、
リーダーがプロデューサーに聞くのを見て
思った。
和と松潤が視線を交わす。
プ:「はい、既にお伝えしています…」
O:「それ、いつ、櫻井に伝えたか
教えてもらってもいいですか?」
リーダーが感情を圧し殺した声音で訊ねる。
プ:「金曜日の打ち合わせの際に
お伝えしています。
打ちきりの件も、新番組のことも…」
O:「金曜日…ですか?」
リーダーが空いている席を見ながら呟く。
プ:「あのっ…」
なにかを言いかけたプロデューサー。
それを遮るようにリーダーが言った。