第14章 Dear my doctor
相葉side
O:「なんだろう?こんな時間に?」
N:「なんなんでしょうね?
しかもプロデューサー自らって…」
二人のヒソヒソ声が俺を不安にする。
横にいる松潤と目が合うけど、
松潤の目にも不安の光が見える。
プロデューサーについて部屋に入ると
局の偉い人がいた。
局:「お疲れのところ
呼び立てて申し訳ない」
口では申し訳ないと言ってるけど…
態度には表れていない。
局:「先日の編成会議で決まったんだが、
今、持ってもらってる枠だけど…
3月までになった。
4月以降は櫻井くんと今、選定中だけど
芸人さんの二人をMCとして新番組を
作ることになったから…。
いやー今までご苦労様。
なにかの機会に
またお願いできるといいね」
突然の事で全く理解できない。
混乱する俺たちをよそに、
その人は出ていった。
残された俺たちとプロデューサー。
静まり返った部屋で
誰も身動きひとつ出来ずにいた。
沈黙を破るようにプロデューサーが、
とりあえず楽屋に戻ることを提案した。
部屋の空気に飲み込まれそうな気がした
俺たちはその提案を受け入れ、
まずは楽屋に戻る。
いつもの位置に自然に座る。
翔ちゃんがいるべき位置が
ぽっかり空いていた。
楽屋に戻るとプロデューサーが
申し訳なさそうな顔をしながら
もう一度、偉い人が言ったことを説明した。